こんばんは。
今日は「物忘れが気になる・・・」という方にお伝えしたい情報です。
今回は「ビタミンB1(チアミン)」の紹介です。
ビタミンB1とは
ビタミンB1は、「脚気」を予防する物質として1910年に鈴木梅太郎氏によって単離され、それ以降研究されています。
また、ビタミンB1は
- 豚肉
- 玄米
- うなぎ
- にんにく
などに多く含まれています。
このようなレシピだと、ビタミンB1を多く摂取できますよ!
ビタミンB1の効能について
脚気予防以外の効能としては
- 記憶力の向上
- 心臓の機能を正常化
- ストレス改善
- 便秘改善
- 炭水化物を消費しやすくする(これは「ダイエット」に繋がります!)
などがあります。
これらの中から、今日のテーマ「記憶力の向上」について説明していきます。
まず、このビタミンB1は、人間の活動を「直接」支える物質ではありません。
詳しく説明すると、体内に取り込んだ炭水化物(糖質)を分解して、エネルギーを得る際に必要な酵素を手助けする「補酵素(コエンザイム)」として働くのです。
「記憶力と関係ないのでは?」となる方がいると思いますが、実はこれが関係あるんです。
記憶力に関係する脳は、大量な栄養を必要とする器官の一つですよね。
脳において炭水化物の分解(代謝)を円滑にして、エネルギーを生み出す役割をビタミンB1は担っているのです。
スムーズなエネルギー供給が、記憶力強化には必要不可欠ということなのです!
最後に
これだけ、色々な効能をもつ物質であれば、積極的に摂取したいですよね。
意識をしなくても、穀物や牛乳,肉類,緑黄色野菜など色々な食品に含まれているので、自然に摂取しているのですが問題点があるんです!
その問題点とは
- 水に溶けやすく(親水性)、これらの食品を調理すると(水と接すると)含まれる総量のうち、半分から3分の1は失われてしまう
- 色々な理由があって、体内に貯蔵されにくく、また体内への吸収効率もあまり高くない
の2つです。
そんなことがあって、
「いかにして、ビタミンB1を体内に吸収させやすくするか?」
と武田薬品が学者さんと協力をして
「アリナミン(あの黄色の錠剤です)」
を作ったんだそうです。
2つの問題点への対処方法とは
- 体内に吸収されやすい化合物を、ビタミンB1から合成する
- 合成した化合物は、吸収されると元のビタミンB1に戻るように工夫しておく
なんだそうです。
(例えば「アリナミンA」などに含まれる「フルスルチアミン」がこの物質にあたります)
「ビタミンB」はこのビタミンB1以外にも多数ありますよね。
次回から数回「ビタミンB群」の紹介をしたいと思います。
おすすめの関連記事
2016-07-10
幼少期の脳の発達に欠かせない!アラキドン酸のすごさを理解してみましょう。
2016-07-10
リノレン酸にはいくつか種類がありますが、どれもいいものばかり。アレルギーにアトピ・・・
2016-07-03
「脂でスキンケア?」意外かもしれませんが、業界では有名な話なんですよ。キーになる・・・
2016-07-03
オリーブオイルが体に良いとされているのは、なぜか知っていますか?オレイン酸がその・・・
2016-06-25
脳の活動を活発にしたかったら、この物質の力を借りましょう。ドコサヘキサエン酸は記・・・
SHARE