美容/健康

食べ物で感情をコントロールしてみませんか?ポイントはチロシンです!

-アミノ酸

2016-01-17

こんばんは。
今日は「やる気が出ない」「気分が乗らない」と、気持ちが下向きになっている方に役に立てていただきたい情報です。
今回は「チロシン」を紹介します。

チロシンとは

このチロシンも、これまで紹介してきた「アミノ酸(非必須アミノ酸)」の一種です。
そして、必須アミノ酸の一つ「フェニルアラニン」から体内で合成されます。

チロシン

  • 乳製品
  • たらこ
  • ラッカセイ
  • 大豆

などに多く含まれています。
なので、このチロシンはよほどのことがない限り、人間が生活していく中で「不足」することがないといわれています。

チロシンの効能について

チロシンがもつ主な効能は

  • うつ症状の改善
  • 集中力を高める
  • ストレスを和らげる

などです。

これらに関してこれから説明したいと思います。

このチロシンは、体内で神経伝達をする際に必要とされている

  • ドーパミン
  • アドレナリン
  • ノルアドレナリン

の合成原料の1つとなっています。

これらがどのように今日のテーマに関わっているかを説明すると次のようになります。
(詳しくは、それぞれのページで後日紹介予定です)

  1. ドーパミン
    脳内ホルモンの一種で、快楽や報酬に関係するホルモン
  2. ノルアドレナリン
    脳内ホルモンの一種で、意欲を高めるホルモン
  3. アドレナリン
    脳内ホルモンの一種で、意欲を高めるホルモン

ノルアドレナリンとアドレナリンの違いは、

  • ノルアドレナリン:「怒り」の感情により放出されやすい
  • アドレナリン  :「恐怖」の感情により放出されやすい

です。

少し聞き取りにくいと思いますが、このような動画がありました。

ここで、突然ですが『学習脳』という言葉を知っていますか?

これは、脳科学でよく用いる単語で、意味は文字通り、「学習するときに働く脳」です。

さらに、脳科学の世界では、「学習」とは

  • 報酬を前提にして、色々な努力をすること

としているんだそうです。

例えば、動物であれば「餌をもらう(手に入れる)」ことが報酬であり、人間であれば「お金をもらう」「地位や名誉を手にする」などが報酬に該当するとのこと。

  • つまり、テストなどでいい点数をとる
  • 喜び、快感を得る(報酬を得る)
  • 次にもっといい点数をとろう、と意欲がわき、努力をする
    (より高い報酬を得ようとする)

というサイクルをこの「ドーパミン」が活性化させるんです。

ただ、努力をしてもすべてが結果につながるわけではないですよね。

そうなると、得られると思っていた「報酬」が得られないわけですから、「ストレス」がたまることになります。
この「ストレス」がたまると、ノルアドレナリンが放出され、バランスをとるわけです。
(放出条件が「ストレス(怒り)を感じること」から、別名「怒りのホルモン」とも呼ばれているそうです。)

長くなりましたが、これらの気持ちの浮き沈みを、これら神経伝達物質の合成原料であるチロシンを摂取することで小さくできるというわけです。

最後に

初めに述べませんでしたが、チロシンは「タケノコ」にも含まれて、タケノコの水煮などでみる「白い粉」がチロシンなのです。

なので、このようなタケノコ料理はやる気を引き出してくれるかもしれませんね。

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安達 弘行

安達 弘行

TEPPAN塾長

化学専門塾の塾長を務めながら、大手予備校でも講座を担当しています。趣味は旅行と海外サッカーです。

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