こんばんは。
今日は「最近、物忘れが・・・」「集中力が続かなくて・・・」など悩まれている方に朗報です。
今回は「セリン」を紹介します。
セリンとは
このセリンも、これまで紹介してきた「アミノ酸(非必須アミノ酸)」の一種です。
そして、セリンは体内で以前紹介した「システイン」に変換されます。
(これによって、特に女性に嬉しい効能を持つのです。)
このセリンは、シルク(絹糸)を構成しているタンパク質の1つ「セリシン」から取り出せたので、この名前になりました。
(シルクには「フィブロイン」というもう1つ有名なタンパク質も含まれています)
また、セリンは
- 牛乳
- 大豆
- いくら
- かつお節
などに多く含まれているんだそうです。
セリンの効能について
セリンがもつ主な効能には
- 美肌,美白効果
- 物忘れの改善や集中力アップの効果
- 良質な睡眠を促す効果
などがあります。
今日のテーマ
- 物忘れの改善や集中力アップの効果
を説明する前に、簡単ですが、女性が気になる
- 美肌,美白効果
に関して触れておきます。
突然ですが、これまでこの効果に関する物質をいくつか紹介してきましたが、いくつ言えますか?
美肌効果として取り上げた物質
- リコペン
- ビタミンB
- スレオニン
- ビタミンC
- ビタミンE
- グルタミン酸
- システイン
取り上げた効果は別ですが、美肌効果も併せ持つ物質
- スルフォラファン
- イソフラボン
- バリン
- グリシン
- アスパラギン酸
です。
(こんなにあるとは、書いている自分も思いませんでした(笑))
ポイントとなるのは
- セリンが「グルタミン酸」のページで紹介した、アミノ酸から構成されている「NMF」という肌の天然保湿成分の中に最も多く含まれていること
- セリンが美肌,美白を考えるうえで外せないアミノ酸「システイン」の合成原料となっていること
という2点です。
(詳しい内容は、それぞれのページで確認してください)
では、これから今日のテーマの説明をしたいと思います。
このセリンは、脳のはたらきに大きく関係する「ホスファチジルセリン」の合成原料となっているのです。
詳しくはこの物質を取り上げたときに説明しますが、ホスファチジルセリンは
- 細胞への栄養素の取り込み
- 老廃物の排出
に重要なはたらきをしています。
そして、このホスファチジルセリンが最も多く存在するのが「脳」なのです。
(一番エネルギーを消費する場所ですからね)
この「脳の栄養素」とも呼ばれる物質のおかげで
- 脳に栄養が送られる
↓ - 脳細胞が活性化する
↓ - 物忘れの改善や集中力アップにつながる
というわけです。
さらにこれら以外にも
- 気分の落ち込み
- 無気力
- 不眠
などのうつ症状の改善報告もあがってきているとのことです。
(ちょっと長いですが、とても勉強になる動画を載せたので、お時間があるときに。)
最後に
ここまでで、生体を構成している主要アミノ酸20種類の説明が終わりました。
これら以外にも最近は
- オルニチン
- シトルリン
など、有名なアミノ酸があります。
これらの紹介は機会を改めてさせていただくことにして、次回からは「ミネラル」について紹介していきたいと思います。
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