こんばんは。
今日は「脳卒中やガンなどの病気が怖い」と思われている方にお届けしたい情報です。
今回は「セレン(Se)」を紹介します。
セレンとは
セレンもこれまで紹介してきた「ミネラル」の一種です。
セレンという名前がつくまでには、素敵なエピソードがあるんです。
ここで質問です。
全ての元素をある規則に沿って並べた表をなんと言うでしょうか?
(作成したのは「メンデレーフ」という学者なのは、受験化学では重要事項です!)
この表のルールによると、セレンはラテン語で「地球」を示す「テルル(Te)」という元素の上に位置することが調べで分かったそうです。
そこで、
- 地球の上には月がある
↓ - 月の女神「セレネ(Selene)」から名前をとって「セレン」としよう!
という流れで命名されたそうです。
また、このセレンを主に含むのは
- 米
- 魚介類
などに多く含まれています。
さらに、米に含まれるセレンの量は、「生産された場所の土壌にどれだけセレンが含まれているか」で変化するんだそうです。
このことに関しては、日本の土壌には人間が生きていく上で適度な量のセレンが含まれているので、普通に食事をしていれば不足は心配する必要はないそうです。
(ただ、米を全く食べないとなるとこの話からは外れます)
あっ、こんなレシピやこんなレシピでセレンを豊富に摂取できるそうですよ。
セレンの効能について
主な効能は
- ガン予防
- 脳卒中予防
- 抗酸化作用
- 生殖器のはたらきを助ける(以前紹介した「亜鉛」と並んで「セックスミネラル」とよばれています。)
- アンチエイジング
- デトックス効果(水銀やカドミウムといった有害物質を体外に排出する効果があるそうです)
などがあります。
ここから、テーマである「ガン,脳卒中の予防」について説明していきたいと思います。
ガンの予防に関しては、色々な研究が進んでいるようです。
例えば、セレンはガンの中でも特に
- 肺ガン
- 大腸ガン
- 前立腺ガン
には効果を発揮してくれるんだそうです。
また、チェルノブイリでは、甲状腺の異常予防にセレンが活躍したとされています。
一方、脳卒中に関しては、セレンが体内の血圧に関わるホルモンに作用し
- 血管の拡張
- 血液が固まるのを防ぐ
作用を示すことで脳卒中(特に脳血栓,心筋梗塞など)を防いでくれるんだそうです。
(脳卒中とは、脳で起こる血管の異常を示す病名で、色々な種類があります。詳しくはこちらへ。)
これに関しては、土壌に必要量のセレンがある日本と比べて、アメリカ南西部は土壌に必要量のセレンがないようで、そこに住んでいる方々が脳卒中になりやすいことと関係していると言われています。
最後に
効能のところで説明した通り、抗酸化作用とは体内で増えすぎた活性酸素を除去すること。
(これがアンチエイジングにつながります!)
この抗酸化作用で有名な「ビタミンE」とセレンは少々異なる作用の仕方を示します。
- ビタミンE:活性酸素が「出来ないように」抑制する
- セレン:増えすぎた活性酸素を分解する
つまり、両方をバランスよく摂取することで、活性酸素に悩まされない身体を手に入れることができるというわけです。
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