こんばんは。
今日は「脂肪をたまりにくくしたい!」と思っている方への情報です。
今回は「飽和脂肪酸」を紹介したいと思います。
飽和脂肪酸とは
前の投稿(「脂肪酸について」)で紹介しましたが、脂肪酸には
- 飽和脂肪酸(多く含まれると固体の「脂肪」になります)
- 不飽和脂肪酸(多く含まれると液体の「脂肪油」になります )
の2種類が大きく分けて存在します。
ここで、脂肪酸の「構造」について簡単にですが説明したいと思います。
(一応、「化学の講師」なので(笑))
そして、今日紹介する飽和脂肪酸は、この「炭素数」の違いで次の3種類に分類されています。
- 短鎖脂肪酸(炭素数6以下)
バターや乳製品に豊富に含まれています。体内では細胞の増殖や粘膜の分泌のためのエネルギー,脂肪を合成する材料として使われています。 - 中鎖脂肪酸(炭素数8~12程度)
母乳や牛乳,ヤシ油などに豊富に含まれています。これらの中で最も脂肪になりにくいのが特徴です。 - 長鎖脂肪酸(炭素数12以上)
牛や豚の脂に多く含まれています。最も摂取に注意したい脂肪酸です。
飽和脂肪酸の効能について
主な効能は
- 体内でエネルギーを生成する
- 脂肪の蓄積を抑制する
- 脳出血を予防する
などがあります。
1つ目に紹介した
- 体内でエネルギーを生成する
について説明します。
体内で摂取した様々な栄養素(炭水化物,タンパク質,脂質)は「燃焼」することでエネルギーを作ります。
(これを「代謝」といいます。)
この3つの中で、脂質(特に今日紹介している飽和脂肪酸)は、1gで約9kcalのエネルギーをつくることができます。
これは、他の炭水化物,タンパク質に比べて効率が良いのです!
「ん?ということは、脂肪は良く燃える(消費される)ってこと??こんなに苦労して減らそうとしているのに!!」
と思われた方、鋭いです!
実は、残念な話があるのです・・・。
これら3つの物質の中で脂質(脂肪)が「『最後に』燃焼される」物質なのです。
(先に糖質やタンパク質が燃焼されます)
余計なことなんですが、人間が活動するうえで「最後の切り札?」としてこの脂質(脂肪)は存在しているというわけです。
2つ目に紹介した
- 脂肪の蓄積を抑制する
について説明します。
これは主に「中鎖脂肪酸」に関係することです。
「長鎖脂肪酸」が体内に入ってリンパ管,静脈などを通ってエネルギーになり、余った分が皮下脂肪や内臓脂肪となり蓄えられるのに対して、「中鎖脂肪酸」はまず、肝臓に運ばれ、『すぐに』エネルギーに変換されるのです。
つまり、余りにくく、蓄えられにくいというわけです!
ここまでのことをまとめると、脂質(脂肪)は大切な栄養素ではありますが、
- 中鎖脂肪酸
- 短鎖脂肪酸
- 長鎖脂肪酸
の優先順位をつけて摂取するのが良いということです!
最後に
この飽和脂肪酸は、コレステロールの原料物質でもあります。
体内のコレステロール量が増えると、様々な病気に繋がるので、やはり摂取量には注意が必要です。
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