こんばんは。
今日は「最近、物忘れが・・・」となりかけている方に,そっと耳打ちしたい情報です。
今回は「キナ酸」という化合物を紹介したいと思います。
キナ酸について
この化合物は前回紹介した「クロロゲン酸」を加熱すると生じる化合物です。
キナ酸の効能について
次に、このキナ酸の効能に関して紹介したいと思います。
- アルツハイマー病を予防する
- 尿路感染症を予防する
の2つがキナ酸のもつ主な効能です。
それでは、これから今日のテーマである「アルツハイマーの病の予防」に関して解説をしたいと思います。
みなさん、そもそも「アルツハイマー病」って、どういう過程で発症するか、ご存知ですか?
アルツハイマー病は
- 脳の中に「アミロイドβ」という老廃物が溜まる
↓ - 「アミロイドβ」が脳細胞を死滅させる
↓ - 脳が萎縮してしまう
というプロセスで発症するんだそうです。
(現在は新しい説が出てきていますが、研究途中だそうです。)
下は英語での説明動画ですが、なんとなく雰囲気は分かっていただけると思います。
つまり、この「アミロイドβ」を何とかすれば改善されるというわけです。
ここでキナ酸の登場です!
キナ酸は、アミロイドβから脳細胞を保護する役割をもっているんです。
「保護する」ということは、「やっつけるわけではない??」と思った方がいたら、その通りです。
このキナ酸はあくまで「保護」するだけです。
実際にアミロイドβを減少させることができるのは、「インスリン分解酵素」なんだそうです。
ここで、少し話はそれてしまいますが、この分解酵素の働きが優れない人には
- 糖尿病
- 運動不足
- 肥満
であることが多いんだそうです。
注意が必要な項目ばかりですよね。
最後に
コーヒーからキナ酸を摂取するためは「深煎り」のものを選べばOKです。
加熱時間を長くすると、前回紹介したクロロゲン酸はキナ酸に分解されます。
ただ、キナ酸が増えると「苦味」が増してしまうので、人によっては飲みにくくなってしまうのが難点です。
なので、オススメは「クランベリー」です!
クランベリーにはキナ酸以外にも
- アントシアニン(以前紹介しましたよね)
- プロアントシアニジン
といったポリフェノール類が入っているので、
- 抗酸化作用
- コレステロール値の上昇を防ぐ
などの効能が増えるので、健康を意識している方にはバッチリの食品です!
機会があれば試してみてください。
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