こんばんは。
今日は「月経の問題や更年期障害などの女性特有の問題」で悩んでいるの方にお伝えしたい情報です。
(ただし、全ての女性共通の解決策になるかはわかりません!)
今回は「プロゲステロン」を紹介します。
プロゲステロンとは
プロゲステロンも前回の「エストロゲン」と同様、以前紹介した「ホルモンとは」でも書いた女性ホルモンです。
また「黄体ホルモン」という別名もあります。
詳しい内容は後述しますが、
- エストロゲン
- プロゲステロン
の「バランス」がとても大切で、このバランスが崩れると様々な症状が出ることが研究の結果分かっています。
ちなみに、2つの女性ホルモンのうち、プロゲステロンの方がバランスを崩しやすく、不足しがちなホルモンなんだそうです。
興味がありましたら、こちらのページをどうぞ!(痛そうですけどね・・・)
プロゲステロンの効能について
主な効能は
- 妊娠を助ける(受精卵が着床しやすくなる)
- 乳がんや子宮がん、甲状腺機能不全などの症状を防ぐ
などです。
初めに挙げた「妊娠を助ける」に関してですが、妊娠が成立(受精卵が着床)するまで
- 生理周期前半:エストロゲンが分泌される
→ 排卵されやすくなる - 生理周期後半:エストロゲンとプロゲステロンが分泌される
→ 受精卵を着床しやすくして、その後赤ちゃんが成長しやすい環境を整える
という流れで女性ホルモンがはたらいています。
(この現象を利用して行う治療に「カウフマン療法」というものがあります。詳しくはこちらへ。)
ここで付け加えると、エストロゲンの記事でも説明しましたが、分泌量が増えると「コラーゲンの合成」などで女性がきれいになるのに対して、プロゲステロンは分泌量が増えると
- 腰痛
- 便秘
- 胸のはり
などの不快な症状を引き起こすだけでなく
- 「イライラ」や「やる気のなさ」
に影響してしまうんだそうです。
こうやって書くとプロゲステロンの必要性が感じられないと思うんですが、実はエストロゲンばかりだと、
- 乳がん
- 子宮がん
などに関係するだけでなく、本当に多くの症状にもつながってしまうのです。
(詳しくはこちらへ。)
ここで、プロゲステロンは「エストロゲンの過剰になることを抑制する」という役割も担っているのです。
最後に
このように2つの女性ホルモンは、それぞれが大切な役割を担っているわけですが、年齢によって体内生成量が減ってしまうことは仕方がないことです。
(こちらのページを参考にしていただけると、減少速度を抑えることはできると思います。)
ただし、2つの生成量減少は同じように起こるわけではないのです。
更年期になると
- エストロゲン :40~60%に低下
- プロゲステロン:ほとんどゼロにまで低下
となります。
このことにより、エストロゲン過剰となってしまいます。
こちらのページにもありますが、乳がんの発生率が更年期に高いのは、このことが理由なのかもしれませんね。
(さらに高年齢になるにつれて発生率が減少するのは、エストロゲンの体内量が加齢とともに減少していくからだと思います。詳しくはこちらへ。)
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