こんばんは。
今日は「スナック菓子や清涼飲料水などを『常に』飲み食いしている方」にお伝えしたい情報です。
今回は「リン(P)」について紹介します。
リンとは
リンは人体に2番目に多く含まれるミネラルです。
また、良く燃える性質をもち、マッチにも利用されています。
(英語で「phosphorus」と言いますが、これはギリシャ語の「phos(光)」と「phoros(運び屋)」が語源とされています。)
リンはマッチに使われているのですが、使われている理由は衝撃で火が出やすいからなんです。
リンの効能について
主な効能としては
- 歯や骨を形成する
- 拡散の成分になる
- エネルギー代謝に関与する
- ビタミンB群のはたらきを補助
- 体液のpH値や浸透圧の調整
などがあります。
ここで、これらの効能を一度置いておいて「リンの過剰摂取」に関して説明をしたいと思います。
前述したとおり、リンは「色々な加工食品」に含まれています。
(含まれている場合は「リン酸塩」や「ピロリン酸」「ポリリン酸」と成分表示があります。)
ただ、少々食べすぎたくらいでは「過剰摂取」とはなりません。
「腎機能が低下している状態」になると過剰摂取になりがちになるのです。
なぜかというと、通常は
- リンを摂取する
↓ - 一部が腸で吸収される
↓ - 吸収されなかったリンは便と一緒に排出,腸で吸収された量と同量のリンが腎臓から尿へ排出
という流れなのですが、腎機能が低下していると腸で吸収された分のリンが尿に排出されにくくなるため、体内のリンが過剰になりやすいのです。
(「透析」をすれば、体内のリンの量を保つことはできます。)
そして、体内の量が「過剰」になると、「あるミネラル」の体内量が減少してしまうのです。
その「あるミネラル」とは何でしょうか?
(ヒントは、効能を見ていただけると分かると思います)
実は体内のリンとこのミネラルは3対10~7対10位の範囲でバランスを保っており、この比率が崩れるとバランスをとろうとしてしまうのです。
もう少し具体的に説明すると、
- リンが体内の過剰量となる
↓ - カルシウムの体内量を増やすために「骨に蓄えられていた」カルシウムが溶け出す
↓ - 骨の中のカルシウム量が減少し、「骨密度の低下」に繋がる
というわけです。
リンとカルシウムは1:1~1:2程度での摂取が理想的と言われており、前述した加工食品ではなく「牛乳などの乳製品」を積極的に摂取すると良いんだそうです。
(やっぱり、骨に関しては牛乳なんですね)
最後に
リンは「ビタミンB1」のはたらきを助け糖質の代謝を、「ビタミンB2」のはたらきも助け脂質の代謝を促進する役割を担っています。
これによって疲れにくい体を手に入れることができるんだそうです。
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