こんばんは。
今日は「コレステロール値」で悩んでいる方に朗報です!
今回は「ペクチン」を紹介します。
ペクチンとは
このペクチンもこれまで説明した物質同様、水溶性食物繊維の一つです。
(不溶性のものもあるそうです)
ペクチンは柑橘類などに多く含まれているんですが、不溶性のものは細胞どうしをつなぎ合わせる役割を担っているそうです。
また、酸や糖を一緒に加えて煮詰めるとゲル状になります。
これが「ゼリー」や「ジャム」が出来る原理です。
(こんなレシピ、あります。)
ここで質問です。
このペクチンを多く含む食品の1つに「医者いらず」と言わせる果物があるのですが、それはなんでしょう?
(気を付けていただきたいのは、ペクチンは「実」よりも「皮」に多く含まれています)
それ以外には
- いちご
- 柿
- プルーン
- おくら
などがあります。
ペクチンの効能について
主な効能は
- コレステロール値を下げる
- 血糖値の上昇を抑える
- 便秘,下痢を解消する
- 疲労回復
- デトックス効果
などがあります。
この中から、今日のテーマである
- コレステロール値を下げる
について説明していきたいと思います。
ここでよく耳する「コレステロール」ですが、具体的には体内でどのような役割を担っているかご存知ですか?
実は
- 細胞を包む細胞膜
- ビタミンD
- 心身の活力を高める副腎皮質ホルモン
- 脂肪の消化を助ける胆汁酸
などの合成原料としてはたらいています。
つまり、人間にとって「大切な」物質なんです。
また、勘違いをされることが多いのですが、よく聞く「悪玉コレステロール(LDLコレステロール)」は血流にのって、体のすみずみまでコレステロールを運ぶ役割を担っているので、『ある程度』は体内に存在しないといけないのです。
(ただし、「ありすぎる」と血管内部に蓄積して、動脈硬化の原因になるんですけどね・・・)
ここで、今日紹介しているペクチンの役割です。
このペクチンは体内で
- コレステロール
- 胆汁酸(悪玉コレステロールから合成される物質です)
を絡めとって体外に排出します。
コレステロール量が直接減少することもそうですが、この胆汁酸が減少することで体内では「なくなったから、悪玉コレステロールから胆汁酸を作らないと!」と間接的にも悪玉コレステロールの量が減少するわけです。
胆汁酸も必要な物質なんですが、多すぎると「ドロドロ」して血流がスムーズではなくなるので、様々な病気を引き起こしてしまうことがあります。
なので、ペクチンはコレステロール,胆汁酸という2つの物質をコントロールしてくれているわけです。
最後に
以前、残念な事故「チェルノブイリ原発事故」後、放射能物質「セシウム(Cs)」の排泄を目的に、被爆した子供にリンゴを与えた結果が論文で発表されたんだそうです。
その結果は、はっきりとリンゴに含まれているペクチンが体内のセシウムの量を減少させるというものでした。
こんな動画ありました。
つまり、リンゴは体の外側(「リコペン」など)も、内側もきれいにしてくれる優秀な食品ということです!
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