こんばんは。
今日は「しわ」や「ニキビ」などに悩まれている方にお届けしたい情報です。
今回は「パルミチン酸」を紹介します。
パルミチン酸とは
パルミチン酸は
- 飽和脂肪酸
- 長鎖脂肪酸
に含まれる脂肪酸です。(これらは以前の「脂肪酸について」「飽和脂肪酸について」で紹介しています。)
パルミチン酸の効能について
主な効能は
- しわを抑える
- ニキビを減らす
- 抗酸化作用
などです。
今日のテーマ2つについてですが、実はパルミチン酸自体がもつ効果ではなく、パルミチン酸から合成される化合物がもつ効果なのです。
パルミチン酸は「化粧品」に使われることが多いのですが、多くが「パルミチン酸・・・(結合している化合物名が入ります)」となっているはずです。
(このような化合物を「パルミチン酸の誘導体」と言います)
今日紹介する2つに効果がある誘導体は
しわ :パルミチン酸レチノール
ニキビ:パルミチン酸アスコルビル
です。
(パルミチン酸レチノールは、にきびなどにも、それ以外にも高い効果があるそうです。興味がある方はこちらへ。)
なぜ、それぞれパルミチン酸と結合させるのかというと、
- パルミチン酸と結合することで安定に存在する(酸化されにくくなる)
- パルミチン酸の効果で浸透性を高め、結合している化合物の効果を最大限に高める
ためです。
(それ以外にも効果はあるそうですが、これらが大きな目的かと思います)
次に、パルミチン酸に結合している「レチノール」と「アスコルビン酸」について質問です。
実は、この2つの化合物とも初登場ではなく、すでに紹介済の化合物なんです。
(ただ、取り上げたときは別名で紹介しました)
さて、これらの「別名」は何でしょうか?
- レチノール:ビタミンA
- アスコルビン酸:ビタミンC
です。
ここからは、レチノールのページで紹介できなかった
- しわ対策
について説明していきたいと思います。
これらを考えると気にポイントになるのは、よく聞く
- コラーゲン
- ヒアルロン酸
などの物質です。
これらは体内の「繊維芽細胞(せんいがさいぼう)」で合成されます。
この細胞は、他の細胞同様、歳とともに衰えていくのですが、レチノールはこの細胞を活性化させてくれるのです!
結果、お肌にハリが出て、しわなどの問題を解決してくれるというわけです。
こんな動画ありました。
最後に
「しわ対策」のレチノール(パルミチン酸レチノール)ばかり触れてしまったので、最後に少しですが「ニキビ対策」のアスコルビン酸(パルミチン酸アスコルビル)に触れておきたいと思います。
「ニキビ対策」に関しては、以前「ビタミンB2(リホブラビン)」で少し触れました。
このときは「皮脂が毛穴を埋めてニキビができる」という説明をしました。
このアスコルビン酸(パルミチン酸アスコルビル)は、同様の
- 過剰な皮脂の分泌を抑える
という効果に合わせて
- コラーゲンの生成を促進する
- 抗炎症作用(ニキビによる炎症を抑える)
を合わせもつため、ニキビに効果絶大なんだそうです。
こんな動画もありました。
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