こんばんは。
今日は「ストレス」に悩んでいる方にお伝えしたい情報です。
今回は「ノルアドレナリン」を紹介します。
ノルアドレナリンとは
このノルアドレナリンは、昨日紹介した「アドレナリン」同様、以前紹介した「ホルモンとは」で示した
- アミノ酸誘導体ホルモン
に属し、神経伝達物質です。
ちなみに、「ノル」という言葉の意味は、「基本の化合物」という意味を示す言葉です。
確かにアドレナリンは ノルアドレナリンから合成されます。
さらに、このノルアドレナリンも、アドレナリン同様、以前紹介した「チロシン」から合成されます。
(ただ、このチロシンは必須アミノ酸である「フェニルアラニン」から体内で変化されて作られます)
ノルアドレナリンの効能について
このノルアドレナリンの持つ効能には
- 脳が活動し、集中力が上がる
- 心拍数が上がり、血圧が上昇する(要するに興奮するってことですね)
- 鎮痛効果
- 瞳孔の拡大
などがあります。
ノルアドレナリンは「ストレス」と密接な関係があり、ストレスを受けると脳はノルアドレナリンの分泌量を増加させる指令を出します。
そして、ノルアドレナリンによってストレスからくる「恐怖」「不安」に対応できるように心も身体も整えるのです。
(心も身体も「ハイ」になることで対応するということです)
反対に、ストレスが強すぎるなどが原因で分泌が不足すると
- 無気力
- 無関心
などを引き起こし、物事に対するやる気が失われてしまうんだそうです。
ここで、この現象は
- ストレスを受けすぎる
↓ - ノルアドレナリンが大量に分泌される
↓ - ノルアドレナリンの生成スピードが足りず、必要量分泌されない
↓ - ストレスからくる恐怖や不安に負けてしまい、無気力,無関心になる
という流れです。
ここまで書くと先日紹介したアドレナリンと内容がそっくりなのですが、違いはもちろんあります!
その違いとは
- ノルアドレナリン:主に思考や意識を活性化する
- アドレナリン :主に筋肉や各臓器に興奮のシグナルを送る
と精神的な興奮、肉体的な興奮のどちらを主にさせるかです。
最後に
過度なストレスなどが原因でノルアドレナリンが不足すると、この物質を受け取る「受容体」の感受性を上昇させて「少量のノルアドレナリンで効果(恐怖や不安を抑える効果)を出せるようにしないと!!」と体が変化するんだそうです。
これは言い換えれば
「ちょっとのストレスを感じて分泌された、少量のノルアドレナリンでも反応してしまう」
ということです。
つまり、ささいなストレスにも可能に反応し、それに対して攻撃・逃避反応を示すということにつながります。
なので、前述の内容と合わせてノルアドレナリンは「怒りのホルモン」(または「警告のホルモン」)と呼ばれています。
どうすれば、体内のアドレナリンやノルアドレナリンなどのバランスが取れるのでしょうか?
(多すぎても少なすぎても問題がありますからね・・・)
実は「セロトニン」という化合物が、この役割を担っています。
詳しいことは、後日「セロトニン」の回で取り上げたいと思います。
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