こんばんは。
今日は「ドライアイ」や「胃炎,胃潰瘍」などで悩まれている方にお届けしたい情報です。
今回は「ムチン」を紹介します。
ムチンとは
ムチンは、水溶性食物繊維の一つです。
また、
- 納豆
- オクラ
- 山芋
- 里芋
などに多く含まれています。
「あっ!」と気づかれた方もいらっしゃるかもしれませんが、これらの食材の「ヌルヌル」の元となる成分です。
ムチンの効能について
主な効能は
- ドライアイの予防
- 胃炎や胃潰瘍の予防
- 肝機能,腎機能の向上
- 免疫力向上
- 疲労回復
などがあります。
まず初めに「ドライアイ」に関して説明したいと思います。
突然ですが質問です。
「涙」は何のために存在しているのでしょうか?答えは複数あります。
(感情の話ではなく、人間の体にどのような影響を及ぼしているかで考えてください。)
- 外界からの雑菌の侵入を防ぐ
(目からの老廃物やごみなどを洗い流しています) - 目への水分補給
- 角膜に栄養分や酸素を供給している
などです。
こちらのHPに詳しくありますが、涙は2つの層(油層,液層)で構成されています。
そして、ムチンは液層の中にあり、さらには上皮細胞に「突起」のような形で存在しており
- 涙を目につなぎとめる
役割を担っています。
つまり、ムチンの量や質が落ちると、涙が「目を覆う」という役割を果たせないことになり、その結果ドライアイになるというわけです。
ちなみに、この症状は
- PCを使う方
- コンタクトレンズの使用者
の間で増加しているんだそうです。
あっ、余談ですがドライアイは下の動画のように「ツボ押し」でも改善されるみたいですよ。
次に、「胃炎や胃潰瘍の予防」について説明します。
(胃炎や胃潰瘍などに詳しく知りたい方は、こちらのページをどうぞ。)
そもそも、ムチンには
- 粘膜を保護する
という役割があります。
「胃の粘膜」の保護には、特にムチンが欠かせません。
もし、ムチンが不足して
- 粘膜が作りにくくなる
- 損傷を受けた粘膜が回復しにくくなる
と、強い酸性を持つ胃酸(正体は塩酸なんですよ!)が胃にダメージを与えてしまうわけです。
(普段は粘膜が塩酸から受けるダメージを防いでくれているのです)
つまり、ムチンを摂取することで胃の粘膜をきちんと準備しておけば、胃炎や胃潰瘍などは予防ができるということです。
(ただ、ストレスなどでも起こる症状などで注意は必要です)
最後に
ムチンを食事で摂取するときに注意をしていただきたいことがあるのです。
それは「ムチンが熱に弱い」ということ。
つまり、ムチンを含んだ食材を加熱しすぎないということです。
合わせて、初めに書いた通り「水溶性」の食物繊維ですから、汁ごと食べられる料理の方が摂取量が増えます。
(例えば、このようなレシピですかね。)
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