美容/健康

スーッとするのに体温はそのまま?ハッカのもつ面白い性質!

こんばんは。
今日は「爽快感」を求めている方に必読のものになっています。
今回紹介する化合物は「メントール」です。

メントールとは

「あっ!聞いたことある!」と反応された方が多いのではないでしょうか。
そして、ハッカ(ペパーミント)に多く含まれるのも有名ですよね。

メントールが示す「爽快感」を求めて

  • シャンプー,育毛剤
  • ガムなどの食品
  • タバコ(メントールメンソールは同じ化合物です。同じ綴り『menthol』なんですよ!)
  • ウェットティッシュ

などに配合されて商品化されています。
(ちなみに、医療現場では医薬品としても用いられているそうです。)

これらの商品を使うと「すーっ」としますよね?
(こんな感じのCMが多いですね。)

メントールの爽快感について

今日は、どうしてこのような感覚になるのかを説明したいと思います。

「すーっ」とする感覚は、注射を打つ前に塗るエタノールでも感じるわけですが、

  • メントール
  • エタノール

では感じる仕組みが異なるんです。

エタノールの場合は、液体のエタノールが蒸発する際に皮膚表面の熱を奪うため、『本当に』体温が下がります。

それに対して、メントールの場合は体温が下がるのではなく『下がったように感じる』だけなんだそうです。

具体的に説明すると、体内に存在する「冷たい!」と感じるスイッチの役割をもつ蛋白質(冷感受容体と言います)がメントールと反応すると、実際には冷たくなっていないんですが「冷たくなった!」と間違えてスイッチを入れてしまうんだそうです。

つまり、実際には体温が下がっているわけではないんですが、体温が下がっているように「誤解する」のです。

最後に

この現象を利用して、メントールを多く含んでいる「ハッカ油」を数滴入れたお風呂(40度程度)に入ると、「実際」は温まっているんですが、メントールの作用で「体感的」には冷たい!と感じることができるんだそうです。
この「ハッカ風呂」は暑い時期に効果がありそうです!

ただしこの気持ちのよさそうな「ハッカ風呂」も、やりすぎるとこのようになるので注意が必要ですよ(笑)

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安達 弘行

安達 弘行

TEPPAN塾長

化学専門塾の塾長を務めながら、大手予備校でも講座を担当しています。趣味は旅行と海外サッカーです。

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