美容/健康

心地よい睡眠は早起きから。メラトニンを理解して生活リズムを整えよう!

-ホルモン

2016-03-27

こんばんは。
今日は「何より寝ることが一番!」と思われている方にお伝えしたい情報です。
今回は「メラトニン」を紹介します。

メラトニンとは

昨日紹介した「セロトニン」から合成されるホルモンで、 「睡眠ホルモン」という別名も持っています。

また、アミノ酸の「トリプトファン」からセロトニンを、セロトニンからメラトニンという合成経路も紹介したと思います。
ただ、前回は紹介しなかったのですが、このメラトニン太陽の光が朝に目に入ってから15時間程度で分泌されるそうです。

こんな動画がありました。

メラトニンの効能について

主な効能は

  • 睡眠を促す
  • うつ症状を改善する
  • 抗酸化作用

などです。

メラトニン 画像

突然ですが、質問です。
人間はなぜ眠くなるのでしょうか?

答えは「睡眠を促進する『睡眠物質』と呼ばれているものが、脳内に蓄積されるから」です。

このような物質は、ある特定の一種類ではなく、今日紹介するメラトニン以外にも、およそ30種類の候補が現時点で見つかっているそうです。
(また、別の機会に紹介したいと思います。)

ちなみに、このメラトニンが体内で生じると「脈拍,体温,血圧を低下させる」ことで睡眠を誘発します。
(逆に言えば、メラトニンを分泌させるには体温が下がってくる夜の方が適しているということです。)

また、分泌するのは脳の松果体という部分で、網膜が受ける光の量を情報源に、メラトニンの分泌量を決定しているんだそうです。

具体的に説明すると

  • 網膜が受け取る光の量が多い
  • 昼間であると認識
  • 睡眠を誘うメラトニンの分泌を控える

また、

  • 網膜が受け取る光の量が少ない
  • 夜間であると認識
  • 睡眠を誘うメラトニンの分泌を増やす

となります。

ただし、暗いだけでメラトニンが増えることわけではありません。

なぜなら、合成原料のセロトニンが分泌されないといけないですから。
なので、初めに述べた通り「朝日を浴びてから(セロトニン合成が始まってから)15時間程度でメラトニンが合成される」となるわけです。

そう考えると

  • 朝起きるのが遅れて、12時に起床
  • メラトニンが分泌されるのは、15時間後の午前3時になる・・・
  • 生活リズムが崩れる

となるのも納得です。

このような生活を送りたくなければ、生活リズムをきちんと整えて、朝日をしっかりと浴びることをおススメします。

最後に

このメラトニンには、非常に高い

  • 抗酸化作用

があり、その作用が

  • 抗がん作用
  • 進行がんの抑制作用
  • 免疫力強化

などに繋がることが研究から分かっています。

最後ですが、質問です。
抗酸化作用って、どのような作用でしょうか?
(「ファイトケミカルとは」で紹介してます。)

答えは「体内に発生する活性化酸素を除去する」ことです。

この物質がどれだけ、体に悪いかは、こちらの動画でどうぞ。

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安達 弘行

安達 弘行

TEPPAN塾長

化学専門塾の塾長を務めながら、大手予備校でも講座を担当しています。趣味は旅行と海外サッカーです。

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