こんばんは。
今日は「大腸がんの予防」に効果絶大の物質を取り上げます。
今回は「リグニン」を紹介します。
リグニンとは
リグニンは非溶性食物繊維の一つです。
また「木質素」とも呼ばれ、セルロースとともに細胞壁を構成しています。
リグニンを多く含むものは
- ココア
- リンゴ
- バナナ
- ごぼう
などがあります。
こう挙げてみると、以前紹介した「イヌリン」も含んでいる『ごぼう』は食物繊維という視点で見ると、とても優秀な食品なのが分かりますね!
また、ココアの有用性に関しては、こちらの動画をどうぞ。
リグニンの効能について
主な効能には
- 大腸ガンの予防
- コレステロール値の低下
- 抗酸化作用(このリグニンは「ポリフェノール」でもあるのです)
- 便秘予防
などがあります。
この中から
- 大腸ガンの予防
について説明していきたいと思います。
突然ですが、質問です。
「大腸」は何をしている器官なのでしょうか?
また、この大腸には
- 大腸菌
- 乳酸菌
など100種類以上の菌(腸内細菌)が存在しており、様々な役割を果たしています。
(イヌリンを紹介した際の「腸内フローラ」のことですね)
日本人の死因で最も多い病気は「ガン」であるのは有名な話ですが、この大腸がんは臓器別に分けたときに上位に入る症状です。
また、進行がゆっくりなので発見が容易ではないのですが、検診などで早期発見が可能です。
そして、早期に発見することができれば根治が望めるガンです。
(もっと詳しい内容が知りたい方は、こちらのページをどうぞ。)
次に、大腸ガンが発生する理由を説明すると、大きく分けて
- 大腸の粘膜に出来たポリープ(良性の腫瘍)が変化してしまう場合
- 大腸の粘膜から直接発生する場合
の2通りがあります。
ここで、今日紹介するリグニンの登場です!
リグニンには『抗菌作用』があり、細胞のガン化を抑えるはたらきがあると言われています。
さらに、仮に発ガン物質が生成してしまっても、食物繊維に共通の「物質を自身に『吸着』させて体外に排出する」性質から、リグニンは発ガン物質を体外に排出してくれます。
また、「ペクチン」で取り上げた胆汁酸(悪玉コレステロールから作られる物質です)も吸着して体外に排出してくれます。
最近の研究では、この胆汁酸(正確には二次胆汁酸)が大腸ガンの原因の一つと言われていて、この作用からもリグニンは大腸ガンに効果があるとされています。
(詳しい内容はこちらをどうぞ。)
最後に
少々面倒ではありますが、初めに紹介した優秀な食材「ごぼう」を使ったお茶の作り方の動画を載せてみます。
良かったら参考にしてみてください。
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