こんばんは。
今日は「貧血」に悩んでいる方にお届けしたい情報になっています。
今回は「鉄(Fe)」を紹介します。
鉄とは
鉄もこれまで紹介してきた「ミネラル」の一種です。
そして、人体にはおよそ4g程度含まれています。
主に
- 肉類(レバー,赤身の肉)
- 魚介類(カツオなどの赤身の魚,あさり,シジミなど)
- 野菜(小松菜,菜の花など)
- 豆類(大豆,納豆など)
に多く含まれています。
鉄の効能について
主な効能は
- 貧血の予防
- 疲労回復
です。
(少々長いですが、この動画は勉強になると思います。)
では、今日のテーマ「貧血」に関して、これから説明をしたいと思います。
まず、貧血の理由が「赤血球中のヘモグロビン不足」であることは、ご存知の方が多いと思います。
では、なぜヘモグロビンと鉄が関係するのでしょうか?
(もし、大学受験で「生物」を使うお子さんがいらっしゃったら聞いてみてください。必須事項です。)
ここで、前述した通りこの鉄を含む食材は比較的多く、食する機会が少なくないものだと思います。
それなのに、なぜ鉄分が不足することから生じる貧血が発症するのでしょうか?
大きな理由として挙げられるのは「鉄は体内に吸収されにくいから」です。
鉄は主に小腸で吸収されるのですが、取り込んだ総量の約8%しか吸収されないんだそうです。
それ以上の鉄を吸収しようとしても便などとともに排出されてしまうとのことです。
さらに、栄養素としての鉄には
- ヘム鉄 :肉類などの動物性食品に含まれている
- 非ヘム鉄:野菜などの植物性食品に含まれている
の2種類があります。
前者は約23%で吸収されますが、後者は約5%と吸収率が異なります。
ただ、自分もそうですがレバーや赤身の肉には独特の臭みがあって、好んで食することが少ないと思います。
なので、サプリメントなどで「ヘム鉄」を飲んでいる方が多いと思うのですが、ここでも挙げた通り、その吸収率はとても低いのです。
また、男女で異なる貧血になる理由もあります。
女性の「月経による出血」が理由で貧血になることは、比較的知られていますが、男性の貧血理由はあまり知られていません。
もし、周りに男性で貧血の方がいたら、少しでも早く病院に連れていくことをお勧めします。
なぜなら、男性が貧血になる理由は
- 胃または十二指腸潰瘍
- 胃がん,大腸がん
- 痔
などの出血を伴う消化器の病気である可能性があるからです。
(これはもちろん、女性でも共通です)
なので、これらの病気が理由で貧血の場合、どんなに鉄分を補給しても出血があるわけですから、一向に改善されません。
貧血の理由に「消化器の病気」があることは、覚えておいて損はしないと思います。
(こちらにその説明があります。)
最後に
貧血対策に普段からヘム鉄のサプリメントを飲まれている方は、ぜひ
- ビタミンC
- クエン酸
などを摂取してみてください。
(こんなレシピ、どうでしょうか?)
これらの成分は鉄の吸収を促進してくれる物質です。
一方、気を付けてほしいことはヘム鉄のサプリメントを
- お茶
で飲まないこと。
なぜなら、お茶の中に含まれている「テアニン」が鉄の吸収を妨げてしまうからです。
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