こんばんは。
今日は「炭水化物(ごはんなど)が大好きな方」に気を付けてほしい内容です。
今回は「インスリン」を紹介します。
インスリンとは
インスリンは、以前掲載した「ホルモンとは」では取り上げませんでしたが、大事なホルモンの1つです。
ここで質問ですが、インスリンの主な効能はご存知ですよね。
さて、この効能は何でしょうか?
これまで紹介してきた
などが反対の「上げる」効能を示すのに対して、このインスリンだけが「下げる」効能をもっています。
インスリンの効能について
先ほどの質問の答え以外の効能としては、
- 血液中のブドウ糖を筋肉や脂肪などの細胞へ送り込む
- 摂取しすぎたブドウ糖を肝臓や筋肉で「グリコーゲン」に変換し蓄積するを助ける
- 蓄えた「グリコーゲン」をブドウ糖に分解することを抑える
- 脂肪細胞でブドウ糖が脂肪に合成されるのを促進する
などがあります。
以前、「クロム(Cr)」の記事でも紹介しましたが、そもそも「血糖値」とは「血液中の糖分(グルコース)の量」ですから、上に示した効能によってインスリンは血糖値をさげることができるわけです。
(炭水化物は体内で分解されて、糖(グルコース)になることを付け加えておきます)
ここでもう少しインスリンのことを詳しく紹介したいと思います。
インスリンは「単独」ではなく「別の物質」と協力をして、効果を発揮することもあります。
例えば
- 血液中のブドウ糖を筋肉や脂肪などの細胞へ送り込む
に関しては、次のページに示した「GTF」という物質と協力をしています。(以前のクロムの記事にも関係しています)
このページにはありませんが、このGTFはインスリンが細胞に結合することを補助している物質です。
インスリンは細胞(「インスリン受容体」という場所です)に結合して初めて細胞にある「ドア」を開けて、ブドウ糖を細胞内に誘導することができるようになります。
また、次の動画にもあるように、筋肉の中にある「GLUT4」という物質の力も借りています。
つまり、運動(筋トレなど)をすることで、GLUT4のはたらきを良くして、その結果インスリンと協力して血糖値を下げることができるわけです。
(調べてみると、運動することでインスリン自体のはたらきも活性化されるようです。)
インスリンを注射などで補うことで血糖値を下げることはできますが、医者は
- 食事療法
- 運動療法
での改善を薦めることが多いようです。
日常生活が怠惰にならないように気を付けたいですね!
最後に
糖尿病になると、医者から
「カロリーを抑えた食事を心がけましょう」
と注意されますが、実は、これが正しいのかどうか・・・、という考え方もあるようです。
確かに血糖値は「糖分」に関係するのであって、脂質やタンパク質には無関係ですよね。
そのことを証明する、次のような動画もあります。
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