こんばんは。
今日は「やりたいことがあるんだけど、なかなかできない・・・」と悩まれている方にお届けしたい情報です。
今回は「ドーパミン」を紹介します。
ドーパミンとは
ドーパミンは、これまで紹介してきた「アドレナリン」「ノルアドレナリン」同様、以前紹介した「ホルモンとは」で示した
- アミノ酸誘導体ホルモン
に属し、神経伝達物質です。
さらにドーパミンも、これまで紹介した2つと同様、アミノ酸である「チロシン」から合成されています。
このドーパミンは、まだ人間の大脳が発達していなかった時代では、神経伝達物質としては利用されていなかったようです。
(つまり、「ノルアドレナリン」や「アドレナリン」の合成原料としての役割しか持たなかったということです。)
ところが、人間の大脳の急激な発達に連れて、神経伝達物質して「快楽」を司るようになったんだそうです。
(なので、「ドーパミン」は別名「快楽ホルモン」とも呼ばれています。)
ちなみに、人間以外の動物でもドーパミンを「快楽」の伝達物質として利用しているようですが、人間だけが新しいものを発見したときや、優れた芸術を見たときの「感動」の伝達物質としても利用しているようです。
ドーパミンの効能について
主な効能は
- 脳を覚醒させ、集中力を高める
- ストレスの解消や楽しさ、心地よさといった感動を生み出す
- 物事を行うときの「動機づけ」
です。
この中から、今日のテーマ「やりたいことの動機づけ」について解説をしてきたいと思います。
自分には甥・姪がいるのですが、自分が気にならないことでも、彼らは
「どうして?」
「なんで?」
と興味を持って質問するし、夢中になります。
これを化学的に説明すると、彼ら子供の脳内のドーパミンの分泌が適度に十分であり
「知りたい」
「理解したい」
という行動の動機づけになっているからなのです。
ここで質問です。
マイケル・J・フォックスやモハメド・アリがかかってしまった「何かを自発的に行おうという意欲が著しく低下する病気」の名前をご存知ですか?
この病気に関してはこちらの動画をどうぞ。
これは、脳内のドーパミンを放出する細胞が変化してしまい、分泌量が減少することで起こる症状だそうで、前述のドーパミンがもつ
- 物事を行うときの「動機づけ」
に合致します。
最後に
このドーパミンの体内量を増やすには
- カカオ70%以上「ダークチョコレート」を1日に1,2片食べる
(普通のチョコレートでは効果が薄いそうです) - 笑う(作り笑いでも良いそうです)
- 自分にご褒美をあげる(褒めてあげるでもOK)
- ぐっすり眠る
- 楽しい未来を想像する
などがあるそうです。
ただ、過剰に分泌されてしまうと「動機づけされたそのこと一つのみ」を考えることになってしまい、自分を止めることができなくなります。
これが「依存症」です。
では、どうすればバランス良くドーパミンが分泌されるのか。
次回の「セロトニン」で説明したいと思います。
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