美容/健康

一つのことに集中したい!とおもっている方、ドーパミンがあなたの力になってくれますよ。

-ホルモン

2016-03-22

こんばんは。
今日は「やりたいことがあるんだけど、なかなかできない・・・」と悩まれている方にお届けしたい情報です。
今回は「ドーパミン」を紹介します。

ドーパミンとは

ドーパミンは、これまで紹介してきた「アドレナリン」「ノルアドレナリン」同様、以前紹介した「ホルモンとは」で示した

  • アミノ酸誘導体ホルモン

に属し、神経伝達物質です。

さらにドーパミンも、これまで紹介した2つと同様、アミノ酸である「チロシン」から合成されています。

このドーパミンは、まだ人間の大脳が発達していなかった時代では、神経伝達物質としては利用されていなかったようです。
(つまり、「ノルアドレナリン」や「アドレナリン」の合成原料としての役割しか持たなかったということです。)

ところが、人間の大脳の急激な発達に連れて、神経伝達物質して「快楽」を司るようになったんだそうです。
(なので、「ドーパミン」は別名「快楽ホルモン」とも呼ばれています。)

ちなみに、人間以外の動物でもドーパミンを「快楽」の伝達物質として利用しているようですが、人間だけが新しいものを発見したときや、優れた芸術を見たときの「感動」の伝達物質としても利用しているようです。

ドーパミンの効能について

主な効能は

  • 脳を覚醒させ、集中力を高める
  • ストレスの解消や楽しさ、心地よさといった感動を生み出す
  • 物事を行うときの「動機づけ」

です。

この中から、今日のテーマ「やりたいことの動機づけ」について解説をしてきたいと思います。

自分には甥・姪がいるのですが、自分が気にならないことでも、彼らは
「どうして?」
「なんで?」
と興味を持って質問するし、夢中になります。

これを化学的に説明すると、彼ら子供の脳内のドーパミンの分泌が適度に十分であり
「知りたい」
「理解したい」
という行動の動機づけになっているからなのです。

ここで質問です。
マイケル・J・フォックスやモハメド・アリがかかってしまった「何かを自発的に行おうという意欲が著しく低下する病気」の名前をご存知ですか?

答えは「パーキンソン病」です。

この病気に関してはこちらの動画をどうぞ。

これは、脳内のドーパミンを放出する細胞が変化してしまい、分泌量が減少することで起こる症状だそうで、前述のドーパミンがもつ

  • 物事を行うときの「動機づけ」

に合致します。

最後に

このドーパミンの体内量を増やすには

  • カカオ70%以上「ダークチョコレート」を1日に1,2片食べる
    (普通のチョコレートでは効果が薄いそうです)
  • 笑う(作り笑いでも良いそうです)
  • 自分にご褒美をあげる(褒めてあげるでもOK)
  • ぐっすり眠る
  • 楽しい未来を想像する

などがあるそうです。

ただ、過剰に分泌されてしまうと「動機づけされたそのこと一つのみ」を考えることになってしまい、自分を止めることができなくなります。
これが「依存症」です。

では、どうすればバランス良くドーパミンが分泌されるのか。
次回の「セロトニン」で説明したいと思います。

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安達 弘行

安達 弘行

TEPPAN塾長

化学専門塾の塾長を務めながら、大手予備校でも講座を担当しています。趣味は旅行と海外サッカーです。

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