こんばんは。
今日は「記憶力,判断力を高めたい方」にお届けしたい情報です。
今回は「ドコサヘキサエン酸」を紹介します。
ドコサヘキサエン酸とは
前回の「エイコサペンタエン酸」同様、質問から始めたいと思います。
このドコサヘキサエン酸には、略号(簡単に示すための表記のことです)があります。
この略号は「アルファベット3文字」なんですが、それは何でしょう?
(一度は耳にしたことがあると思います!)
(アルファベットで表記すると「DocosaHexaenoic Acid」だからです)
また、このドコサヘキサエン酸は
- 多価不飽和脂肪酸
- n-3系
に属します。
ちなみに、不飽和脂肪酸の中でも「n-3系」と「n-6系」を「必須脂肪酸」と呼ぶこともあるそうです。
また、ドコサヘキサエン酸はエイコサペンタエン酸同様
- さんま
- さば
- あじ
- いわし
- かつお
- まぐろ
などの「青魚」に多く含まれています。
(含有量に関しては、こちらを参考にしてください。)
また、最近は「サプリメント」として販売もされています。
こんな動画がありました。
ドコサヘキサエン酸の効能について
主な効能は
- 記憶力,判断力を向上する効果
- アルツハイマー病に対する効果
- 血液の凝固を抑える
- 血液中の中性脂肪を減らす
- 視力回復
- アレルギーの予防
- 精神を安定させる
などがあります。
(多くは、エイコサペンタエン酸と同様です)
この中から、今日のテーマである「記憶力,判断力」について説明してきたいと思います。
ここで今日2つ目の質問です。
脳の中で記憶を司る器官として有名な部分はどこでしょう?
ドコサヘキサエン酸は、この器官にとても多く存在しています。(脳の他の部位に比べて2倍以上!)
そのことから、「脳の栄養素」とも呼ばれているのです。
また、ドコサヘキサエン酸が脳内に取り込まれると、脳細胞の細胞膜をやわらかくして「シナプス」を活性化して、脳の伝達性を高めるはたらきをするのです。
言い換えれば、ドコサヘキサエン酸は神経伝達物質による刺激の感度を高めてくれるわけです。
このように、ドコサヘキサエン酸は脳内の活動を活発にしてくれるので、記憶力,判断力を向上させてくれるといわれています。
今回取り上げなかった効能に関して知りたい方は、こちらのページへどうぞ。
最後に
前回のエイコサペンタエン酸,今回のドコサヘキサエン酸と同じような効能をもつ物質を紹介しましたが、もちろん違いもあります。
1つ目はドコサヘキサエン酸は、摂取したエイコサペンタエン酸から合成される、ということ
2つ目は「体内のどこでおもにはたらくか」です。
後者は具体的に説明すると
- ドコサヘキサエン酸:脳内ではたらく
- エイコサペンタエン酸:脳の入り口(血液脳関門という場所)ではたらく
となります。
これら2つはお互いを補完しあいながら、脳内の血管の健康を保つ役割を担っているわけです。
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