美容/健康

イライラすると寝付けなくなるのはどうしてでしょうか?理由はコルチゾールが教えてくれます。

-ホルモン

2016-04-04

こんばんは。
今日は「最近、イライラすることが増えてきた・・・」と悩んでいる方にお届けしたい情報です。
(最後にちょっとだけ「ダイエット」の情報も載せます)
今回は「コルチゾール」を紹介します。

コルチゾールとは

コルチゾールは、以前掲載した「ホルモンとは」では取り上げませんでしたが、大事なホルモンの1つです。

このコルチゾールは、夜中の3時前後に分泌が始まり、朝に近づくにつれて分泌量が増加していきます。
(その増加に反比例して前回紹介した睡眠を誘発する「メラトニン」が減少して、覚醒します)

また、寝る時間が遅くなるとコルチゾールがうまく分泌されません。

つまり、夜更かしは

  • コルチゾールが分泌されにくく、朝になっても多くならない
  • メラトニンがなかなか減少しないので、眠いまま
  • なかなか起きられない
  • 生活リズムが崩れる

と悪循環を引き起こす原因になるということです。
こちらのサイトを参考にしてみてください。)

コルチゾールの効能

主な効能には

  • 糖,タンパク質,脂質代謝(各物質をエネルギーに変換する)
  • 骨代謝(骨が新しく生まれ変わる)

などがあります。

また、このコルチゾールは、ストレスを受けると分泌量が増加します。
増加すると

  • 血圧上昇
  • 血糖値上昇
  • 心拍数の上昇

など、これまで紹介した「アドレナリン」「ノルアドレナリン」などと同様の作用を示します。
(ここに示した2つの物質と「ドーパミン」を合わせて3種を「カテコールアミン(またはカテコラミン)」と呼びます。)

ところが、このコルチゾールには、
『カテコールアミンの効能を補助する作用(これを「正のフィードバック」と言います)』
と同時に
『カテコールアミンの暴走を抑えようとする作用(これを「負のフィードバック」と言います)』
もあるのです。
(このことから、「ストレス(を抑える)ホルモン」とも呼ばれています。)

ただし、コルチゾールが過剰の状態は好ましくありません。

なぜなら、こちらの以前紹介した「セロトニン」の分泌を抑えてしまうからです。
(「癒し」がなくなってしまうため、イライラしてしまうんです・・・)

さらに、このような悲しいことも起こってしまいます・・・

色々書きましたが、イライラを抑える方法として

  • 規則正しい生活
  • 睡眠

をおくることをおススメします!

なぜなら、初めに書いた通り、規則正しい生活,睡眠からコルチゾールがきちんと分泌され、さらにそれによって激情を誘発するホルモンの影響を抑えることができるからです。

良く言われていることですが、化学的に考えても正しいことなので、ぜひ試してみてください!

最後に

前述しましたがコルチゾールは脂肪の代謝(分解)を促進するので、ダイエットにも効果のあるホルモンと言われています。

なぜそう言われるかというと

  • 寝ているときは栄養を摂取していない
  • コルチゾールがはたらき、体内に蓄えられている糖質や脂質をエネルギーに変える
  • ダイエットにつながる!

というわけです。

当たり前のことですが、改めてこれだけの効果のある睡眠、大事にしたいですね。

SHARE

安達 弘行

安達 弘行

TEPPAN塾長

化学専門塾の塾長を務めながら、大手予備校でも講座を担当しています。趣味は旅行と海外サッカーです。

カテゴリー

タグ

アーカイブ