美容/健康

脂肪酸で抗菌作用?カプリン酸とカプロン酸は場所は違えど、抗菌作用抜群の物質なんです!

-脂肪酸

2016-06-19

こんばんは。
今日は「ラウリン酸」の回で紹介した「オイルプリング」に興味を持っていただいた方におまけの情報です。
今回は「カプリン酸」「カプリル酸」の2つを紹介します。

カプリン酸,カプリル酸について

これらはどちらも

  • 飽和脂肪酸
  • 中鎖脂肪酸

に含まれる脂肪酸です。(これらは以前の「脂肪酸について」「飽和脂肪酸について」で紹介しています。)

これらの違いは化合物を構成する炭素の数だけで、基本的構成は同じです。
(カプリン酸は8つ,カプリル酸は10つの炭素原子を含んでいます)

カプリン酸,カプリル酸の効能について

主な効能は

  • 抗菌作用

です。

さて、ラウリン酸のところで取り上げたあるオイルを覚えていますか?

答えは「ココナッツオイル」です。

実はこのオイルの成分の多くはラウリン酸なんですが、この2つの酸も含まれています。

さらに、このオイルを使った「オイルプリング(口腔内を洗浄する方法)」のことも説明しましたが、口臭の原因物質の一つである「カンジダ菌」にカプリン酸が効果的なんだそうです。

「ん?それじゃ、カプリル酸は?」と思われた方もいらっしゃるかもしれません。

カプリル酸は「腸内の」カンジダ菌に効果を示すんだそうです。

さらにカプリル酸はカンジダ菌だけでなく、バクテリア菌などにも効果的でこれらの感染症にも使われているとのことです。

 

突然ですが、「MCTオイル」って、ご存知ですか?
「MCT」は中鎖脂肪酸100%で出来た脂肪油(Medium Chain Triglyceride)の略名です。

食用油を扱っている「日清オイリオ」などで研究,販売されているものの一つです。
(詳しく知りたい方は、こちらへどうぞ。)

飽和脂肪酸について」のページで紹介しましたが、この中鎖脂肪酸は

  • 体内に蓄積されにくく、エネルギーに変換されやすい脂肪酸

でしたよね。

つまり、このMCTオイルは通常使う食用油よりも、確実に蓄積されにくい(脂肪になりにくい)というわけです。

この現象を「ダイエット効果がある」ということはできません。
それでも、使ってきた油をこのMCTオイルに変えることである程度は体脂肪がコントロールできることは分かっています。
(詳しくはこちらへ。)

また、このMCTオイルを使ったレシピに「バターコーヒー」というものがあります。
「えっ!コーヒーにバター??」
と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、こちらの動画をぜひ一度見てみてください!

最後に

今回の2つで、とりあえず飽和脂肪酸についての紹介はストップしたいと思います。
次回からは様々な「不飽和脂肪酸」を紹介していきたいと思います。

こちらの方が、これまで以上に耳にしたことがある物質,体に良い影響を与える物質が増えてくると思いますので、期待していてください。

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安達 弘行

安達 弘行

TEPPAN塾長

化学専門塾の塾長を務めながら、大手予備校でも講座を担当しています。趣味は旅行と海外サッカーです。

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