こんばんは。
今回は「はぁ~、疲れた」と疲労感いっぱいの方にぜひとも伝えたい情報です。
今日は「アリシン」について紹介します。
アリシンとは
この化合物は、疲労を回復してくれるんだけど、においが気になる「あの」食材に関係する化合物です。
さて、「あの」食材とはなんでしょう?
このアリシンは、正確に言うとニンニクに『含まれているわけではない』のですが、ニンニクの辛みの元であり、調理したときに生じる「あのにおい」の元となっています。
ここで『含まれているわけではない』としたのには理由があります。
このアリシンは、ニンニクを「刻んだり」「傷つける」ことで、ニンニク内に存在する「アリナーゼ」という酵素がはたらき、ニンニク内にある「アイリン」という化合物から合成されるのです!
アリシンの効能について
アリシンはファイトケミカルの一種なので、これまで同様、抗酸化作用があります。
そして、それ以外の効能には次のようなものがあります。
- 殺菌,抗菌(ピロリ菌やO-157菌などから守ってくれるんだそうです。)
- コレステロール値を低くする
- 血液をサラサラにしてくれる
「あれ?今日は疲労回復がテーマのはずだったのに、全く話が出てこない…」
と不思議に思った方、ご安心を!
これから疲労回復に関して説明をします。
「まただまされた!」と言われるかもしれませんが、実はこのアリシン自体に疲労回復はありません!
疲労回復物質は、ニンニクの中に一緒に入っているビタミンB1(チアミンと言います)なのです。
「それならアリシンなんていらないじゃん!!」
と思いますよね。
しかし、アリシンには大事な役割があるんです!
その役割とは、「水に溶けやすく体外に排出されやすいビタミンB1を体内にとどめる」こと。
具体的に説明すると、アリシンとビタミンB1は結合して「アリチアミン」という化合物に変化します。
変化すると水に溶けにくく体内にとどまりやすいくなるため、継続的に疲労回復効果が得られるというわけです。
最後に
「アリシン,ビタミンB1の両方を含むニンニクが効果的なのは分かったけど、あのにおいがな・・・」という方!
生のニンニクを少し工夫するだけで、アリシン,ビタミンB1の量は変わらずに、においだけ抑える方法がありますので、下の動画をぜひ参考にしてください!
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