こんばんは。
今日は「高血圧」で悩んでいる方に役に立てていただきたい情報です。
今回は「アルギン酸」を紹介します。
アルギン酸とは
このアルギン酸は、非溶性食物繊維の一つです。
(ただし、後で述べますがアルギン酸ナトリウムやカリウムの形で存在すると水溶性となります)
アルギン酸は
- コンブ
- わかめ
- ひじき
- もずく
などの海藻類に多く含まれています。
特に、海藻の表面にある「ヌメリ」に多く含まれていて、海藻の水分補給や水分保持の役割を担っています。
この「水分保持」という性質から、高い美容効果が期待されています。
実際に、このアルギン酸を使った美容液(ゲル)が売られています。
もし、興味がある方は試してみるのもいいかもしれませんね。
(詳しくはこちらへ。)
アルギン酸の効能について
主な効能は
- 高血圧の予防
- コレステロール値の低下
- 動脈硬化の予防
- 腸内環境を整える
- 胆石を予防する
- ダイエット効果
などがあります。
この中から、今日のテーマ
- 高血圧の予防
に関して説明していきたいと思います。
まず、そもそも「高血圧」とはどのような原因で引き起こさせるのでしょうか?
良く言われる原因としては
- 塩分の摂り過ぎ
- 肥満
- 過剰なストレス
- アルコールの飲み過ぎ
- タバコ
- 運動不足
などがあります。
この中から、今日のアルギン酸に関係する
- 塩分の摂り過ぎ
についてもう少し説明を加えます。
これは以前「ナトリウム(Na)」の回で説明しましたが、
- 塩分の摂り過ぎにより、体内のナトリウム量が増加する
↓ - ナトリウムの濃度をもとの状態に戻そうと、尿や汗の排泄を控えて体内の水分量を増やす
↓ - 血液の量が増えることで血圧が上がる
という流れで、塩分と血圧には大きな関係があることを説明しました。
また、合わせて「カリウム(K)」に利尿効果があることも説明したと思います。
実は、コンブなどに含まれているアルギン酸は、ほとんどが「アルギン酸カリウム」なのです。
つまり、もともとカリウム(K)を含んでいる状態となっています。
なので、
- アルギン酸カリウムがアルギン酸とカリウムに分かれる
↓ - アルギン酸がナトリウムと結合する(アルギン酸ナトリウムとなります)
↓ - 体内のナトリウム量が減少しつつ、増加したカリウムの利尿作用でアルギン酸ナトリウムが体外に排出される
↓ - 血液量が増加しなくなる
↓ - 血圧が上がらない
という流れで、高血圧を改善してくれるわけです。
最後に
前述しましたが、このアルギン酸の「水分保持」の性質を利用して、次のようなものを合成した方がいるみたいです。
とても面白いものです。
さらに、購入可能な物質でできるので、夏休みの自由課題などで作るのもいいかもしれませんね。
(詳しい説明は、こちらのページへどうぞ。)
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