こんばんは。
今日は「生殖機能」に関係する物質を紹介したいと思います。
今回は「マンガン(Mn)」の説明です。
マンガンとは
マンガンもこれまで紹介してきた「ミネラル」の一種です。
このマンガンは
- 玄米,ライ麦
- 生姜
- 納豆
- シソ
などの植物性食品に特に多く含まれています。
また、通常の食生活を送っていれば、不足することはないそうです。
(植物性食品を全く食べないなどはNGです)
ただ、その際気を付けないといけないのは、こちらも必須ミネラルの「カルシウム(Ca)」と「リン(P)」を一緒に摂取することは控えることです。
なぜなら、これらのミネラルはマンガンの吸収を抑えてしまうんだそうです。
マンガンの効能について
主な効能は
- 疲労回復を促す
- 骨粗しょう症を防ぐ
- 血糖値を引き下げる(インスリンの合成に関与しているんだそうです)
- 生殖機能を高める
- 美白効果がある(活性酸素を除去するんだそうです)
では、これから今日のテーマ「生殖機能」に関して説明していきたいと思います。
マンガンは「性ホルモン」の合成に関与していることから、このような機能をもっているとされています。
ここで、この「性ホルモン」に関して少し説明を加えておきます。
性ホルモンには大きく分けて
- 男性ホルモン
- 女性ホルモン
の2種類があります。
これらは性腺に作用して、精子や卵胞の成熟、妊娠の成立・維持に関与します。
つまり、「男性らしく」「女性らしく」あるために必要な物質ということです。
このホルモンの合成にマンガンは関与しているのです。
なので、マンガンが不足すると、男性であれば
- インポテンス
- 生殖不能症
などを引き起こしてしまいますし、女性であれば
- 月経が不順になったり、飛んだりしやすくなる
- 肌のハリやつや,弾力,うるおいがなくなり老けて見えるようになる
などの症状が出てきてしまいます。
(これらホルモンのことは別の回で詳しく説明をする予定です。)
最後に
このマンガンには「愛情ミネラル」という別名がついているんだそうです。
その理由はマンガンの不足で「赤ちゃんに対しての愛情が欠乏してしまう可能性があるから」とのこと。
ウサギを使った実験では、マンガンが不足したウサギは自分の赤ちゃんを育てることすらしなくなってしまうんだそうです。
また、このマンガンが不足すると前述のとおり女性ホルモンが減少し、その結果「イライラする」ことが増えることに繋がるとのこと。
そう考えると、現在、乳幼児の虐待がニュースになることが増えてきていますが、この愛情ミネラルを必要量摂取してほしいところですね。
(過剰摂取してしまうと、マンガンの除去は簡単にはいかないようなので注意が必要だそうです)
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