こんばんは。
今日は現在最も日本人に不足しているミネラルについて説明します。
今回は「カルシウム(Ca)」を紹介します。
今日は少々長文になりますが、最後までお付き合いください。
カルシウムとは
カルシウムは人体に最も多く含まれるミネラルです。
この名前は、ラテン語で石灰を意味した「Calcsis」からとられたようです。
カルシウムを多く含む食品は
- 乳製品(牛乳,チーズなど)
- 魚介類(しらす干し,干しえび,ししゃもなど)
- 野菜類(モロヘイヤ,ケールなど)
- 大豆製品(がんもどき,木綿豆腐,納豆など)
があります。
食品ではないですが、このような面白いレシピがありました。
合わせて、カルシウムは「単独」では体内に吸収されにくく、マグネシウム,ビタミンDなどと一緒に摂取すると良いことが分かっています。
(推奨されている「牛乳」でもカルシウムの吸収率は40%程度なんだそうです)
ただ、気を付けてほしいことはカルシウムをどんなに摂取しても、その吸収を「阻害」する物質が存在するということです。
代表的なものを挙げると
- 脂質
- 塩分
- カフェイン
- シュウ酸
があります。
最後に挙げた「シュウ酸」を多く摂取してしまうと、「結石」に繋がるので注意が必要です。
(詳しい内容は、こちらを参考にしてください。)
カルシウムの効能について
カルシウムの主な効能には
- 骨や歯をつくる
- 骨粗しょう症の予防
- 血液が固まるのを助ける
- 高血圧の予防
などがあります。
今日はこの中からいくつか拾って、詳しく説明したいと思います。
- 骨や歯をつくる
骨って、カルシウムだけで作られていると思っていませんか?実は、みなさんが(特に女性が)知っているあるタンパク質も大きな役割を担っています。
そのタンパク質とは何でしょうか?
答えは「コラーゲン」です。
具体的にはこの物質で骨組をつくり、そこにカルシウム(合わせてリン,マグネシウムも)が入り込むことで骨の強さを決定しています。
また、ある部分でカルシウムの量が不足すると、骨の中に存在しているカルシウムが溶けて血液を介して移動し、不足分を体全体で補いあっています。 - 高血圧の予防
ナトリウムなどの陰に隠れてあまり知られていませんが、カルシウム不足も高血圧に繋がります。体内で不足すると、血液中のカルシウム濃度を上げようとして、ホルモンが過剰にはたらき、心臓や血管の収縮を助長することで血圧を増加させるんだそうです。
最後に
カルシウムと聞くと「含んだ食品を食べないとイライラしてキレやすくなる」とイメージされている方がいらっしゃると思いますが、これは正しくないそうです。
確かにカルシウムは
- 神経の伝達機能
- 興奮の抑制機能
などの役割はもっています。
ただ、前述したとおり
- 骨の中に大量のカルシウムを蓄えていること
- それを溶かしながら体内量を調整していること
などから、体内に不足することはあまりなく、カルシウムを含んだ食品を多く食べないからと言って、それが即「イライラ」に繋がるわけではないそうです。
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