こんばんは。
今日は「最近眠りにつきにくくなった,落ち着かない」という方に試していただきたい情報です。
今回は「トリプトファン」について説明します。
トリプトファンとは
これまで同様「アミノ酸(その中の必須アミノ酸)」の1つで、牛乳から発見された物質です。
それ以外にも
- バナナ
- 緑黄色野菜
- 赤身肉
- チーズ
- 大豆
などに多く含まれています。
なので、「不足」という事態に陥ることは少ないんだそうです。
トリプトファンの効能
このトリプトファンには次の効能があることが分かっています。
- 不眠解消
- アンチエイジング(「抗酸化作用」があるんです)
- 鎮痛
- 集中力,記憶力を高める
- 月経前症候群(PMS)の改善
これからは、今日のテーマ「不眠解消」について説明していきます。
突然ですが、このトリプトファンには、別名があります。
その別名は「神経アミノ酸」です。
どうしてこのような別名がついているのかと言うと、「セロトニン」と呼ばれる、神経ホルモンを合成するために必要な「必須アミノ酸」だからです。
このセロトニンは
- 寝付きを良くする
- 興奮や不快感を鎮めて精神を安定させる
などの効果があります。
さらにセロトニンは、脳のある部分で「メラトニン」という物質に変換されます。
このメラトニンは
- 体内時計を調整する
という大事な役割を担っており、睡眠サイクルの正常化や、時差ボケに効果があることが分かっています。
つまり、落ち着いて日常を過ごすためにトリプトファンは、これらの物質を体内で合成し、安眠を得るためには必要不可欠なアミノ酸ということが分かっていただけると思います。
さらに、このようにストレッチで解消する方法もあるので、トリプトファンの摂取と合わせていただければ、効果は上がると思います。
最後に
1日に必要な量と推奨されているのは
「成人の場合、体重1kgに対して2mg」
という量だそうです。
つまり、体重が60kgの大人であれば、120mgということになります。
この量は
- 牛乳300mL
- バナナ12本
- 茶碗一杯のごはん
に相当します。
「1日、バナナ12本」は、厳しいですが、「お茶碗一杯のごはん」なら楽勝ですね。
もしかしたら、主食が「お米」から、「パンなど」に変わりつつあることは、トリプトファンの摂取量を減らし、結果的には前述のような「精神面の不調」につながっているのかもしれませんね。
ただ、このトリプトファンの摂取には注意が必要で、「過剰量」の摂取をすると、神経系に悪影響が出る可能性があるんだそうです。
その目安は「1日6000mg以下」というもの。
前述の牛乳やバナナ,ごはんの50倍の量です。
まあ、この量はよほどの方でない限り、心配はいらないですね。
(ただ、サプリメントを飲まれている方は注意をしてくださいね!)
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