こんばんは。
今日は「アトピー性皮膚炎」や「掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)」など、皮膚病に悩んでいる方にお伝えしたい情報です。
今回は「ビオチン(ビタミンB7)」についての紹介です。
(この物質はビタミンHと呼ばれるときもあります。)
ビオチンとは
このビオチンは
- 牛レバー
- 大豆
- 乳製品
などに多く含まれており、普通に食事をしている限り、欠乏症になることはほとんどないそうです。
一点だけ、注意をしないといけないのは、卵白の中にビオチンの体内への吸収を阻害する物質が含まれているとのことです。
(「アビジン」という物質が、ビオチンと結合しやすく、本来の作用を妨げるためだからだそうです)
ただし、気をつける卵の摂取量が「1日10個以上」なので、現実的ではないですけどね(笑)
ビオチンの効能について
さて、このビオチンには、
- アトピー性皮膚炎や掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)など、皮膚病の改善
- 疲労感や筋肉痛の予防
- 糖の分解(代謝)を助ける
- コラーゲンの生成を促進
- 爪や髪の主成分「ケラチン」を合成を助ける
などの効能があります。
この中から、今日のテーマ「アトピー性皮膚炎や掌蹠膿疱症など、皮膚病の改善」について説明したいと思います。
まず、アトピー性皮膚炎を引き起こす物質には様々ありますが、その中の1つに「ヒスタミン」という物質があります。
このヒスタミンは、「アレルゲン」などが体内に侵入すると、それに対抗するために生成される物質です。
(アレルゲン:アレルギー症状を引き起こす原因となるもの)
ただ、このヒスタミンは、脳に「痒み」の信号を伝達させてしまう物質でもあるんだそうです。
(ちなみに、痒みに負けてかいてしまうと、皮膚下にある細胞が、さらにヒスタミンを放出させることに繋がってしまいますので注意です!)
痒みのメカニズムは以下の通りです!以下のサイトを参考にしてください。
(こちらへどうぞ。)
ビオチンが「アトピー性皮膚炎」に効果がある理由は、このヒスタミンを体外に排泄する作用をもっているからです。
(ただ、前述したとおり、「アトピー性皮膚炎」を起こす原因物質は「ヒスタミン」だけではないので、この薬が万能ではないということは付け加えておきます。)
おまけですが、食物アレルギーに関しての動画です。
本当に勉強になりますので興味がある方はぜひどうぞ!
最後に
最後に、ちょっと昔ですが、女優の奈美悦子さんが「掌蹠膿疱症」になり、ビオチン治療で改善したことが話題になりました。
下のページに詳しいことが載っているので、お困りの方がいらしたら、参考にしてみてください。
(HPのタイトルは気にしないでください。内容は真面目なものです!こちらへ。)
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