こんはんは。
今日は「緑黄色野菜なんて嫌いだ!なんで食べなきゃいけないんだ!!」と嘆いている方に伝えたい情報です。
今回は、前回の「ビタミンA(レチノール)」でも紹介した「βカロテン」の紹介です。
βカロテンとは
βカロテンは「緑黄色野菜」に多く含まれているのは、有名な話ですよね。
ちなみに、効果的に摂取するには生よりもジュースの方が効率的のようです。
βカロテンの効能について
βカロテンの主な効能には
- 視力を正常に保つ
- 皮膚や粘膜などの働きを活発にして、病原菌やウィルスから体を守る
- がんの予防になる
- 抗酸化作用
などがあります。
初めの3つは、前回紹介した「ビタミンA(レチノール)」と同じ効能です。
それはそうですよね!これも前回紹介した通りで、βカロテンを摂取すると、体内で必要量分だけビタミンA(レチノール)へと変換させるのですから。
ちなみに、このように「ビタミンに変化する前(Pro)の化合物」を「プロビタミン」と呼んでいます。
あっ、話は変わりますが
「βカロ『チ』ンと異なる化合物なの?」
と不思議に思った方いらっしゃいますか?
綴りを確認してみると
- ドイツ語表記:carotin
- 英語表記:carotene または carotin
とありました。
どうやら、昔の医者や栄養士がドイツ語から来た
「カロチン」
という呼び方を先に広めただけで、同じ物質を示しているとのことです。
(医学用語にはドイツ語が残ってますよね、「カルテ」とか)
その後、2000年に公表された
「五訂 日本食品標準成分表」
から、今の
「カロテン」
と呼び方を変えたそうです。
最後に
この「βカロテン」は左右対称の構造をしています。
そして、鎖の真ん中で切断されると、二つの「レチノール」が生成するという仕組みになっています。
(興味がある方は、こちらをどうぞ!)
「どのような反応で、分解されるのか?」
を考えるのも自分が大学で専攻していた「有機化学」の勉強です。
そのように興味を持ち、調べることで「有機化学」の楽しさが分かってくると思います。
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