こんばんは。
今日もファイトケミカルの化合物の紹介です。
そして、今日も「辛み成分」のついてです。
夏に近づいて「暑くなってきたからこそ、辛い物を食べて元気になるぞ!」と麻婆豆腐など好んで食べている方には注意してほしいことを書きます。
カプサイシンとは
まず、前回までに登場した辛み成分の化合物に関して、簡単にまとめをしてみます。
- ジンゲロール:生姜の辛み成分
- アリルイソシアネート:わさびの辛み成分
でした。
そして、今日紹介するのは、これら以上に有名であろう化合物「カプサイシン」です。
これは、どのような食材に含まれているか知っていますよね?
カプサイシンの効能
さて、表題について説明をします。
一般にカプサイシンを多くとると(辛いものを食べると)「汗をかくことで新陳代謝が良くなり、健康になる!」と言われています。
確かにカプサイシンには発汗作用を促進する性質があるので、新陳代謝はよくなります。
その影響なのかはわかりませんが、有名な「イソフラボン」との同時摂取で素晴らしい効果を発揮してくれるんだそうです。
(詳しくは下の動画へ)
あっ、新陳代謝が良くなる効果と合わせて
- 体内の脂肪燃焼を促進する
- 疲労回復
- コレステロール値の低下
- 冷え性改善
- 便秘の改善
など、本当に素晴らしい効果を発揮してくれます。
(体内の脂肪燃焼を促進する、素敵な響きです!)
ただ、気を付けてほしいのは、何事にも「適量」があるということ。
適量を超えるとどうなるか・・・、キムチなど辛いものをよく食べる韓国の研究によると、カプサイシンが『ガンを促進する機能も備えている』ということが分かったそうです。
(詳しくはこちらへ。)
また、これまでの化合物とカプサイシンには
- ジンゲロール,アリルイソシアネート:辛味という「味覚」
- カプサイシン :辛いという「痛覚」
と同じ辛み成分なのに違いがあるそうです。
人間は強い刺激を受けると「ストレス」と認識し、ストレスの対応策として体内に「アドレナリン」が分泌されます。
このアドレナリンが分泌されすぎると、脳に影響を与え、『パニック障害やうつ,睡眠障害や精神疾患』に繋がることがあるんだそうです。
(この症状を「火病」と呼んでいるんだそうです。)
つまり、カプサイシンを摂りすぎると、その痛みからストレスとなり、上に示した病気になる可能性があるということです!
これらの点を頭に入れて、辛い物を楽しんでほしいと思います。
最後に
ブームは過ぎ去ってしまいましたが、本当に流行りましたよね「食べられるラー油」。
その作り方を紹介して、今日の解説は終了したいと思います。
(レシピはこちら)
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