こんばんは。
今日から、ファイトケミカルの含まれる化合物を紹介していこうと思います。
今回は「靴下の重ねばきをするなど「冷え性」で悩んでいる方」に必見の情報です。
ショウガオール,ジンゲロールとは
紹介するのは「ショウガオール」と「ジンゲロール」です。
(1回目なので、少々気合が入ってしまい、長文になってしまいますがご容赦ください。)
名前からわかると思いますが、これらは生姜に含まれている化合物です。
生姜に含まれているショウガオールは分かると思いますが、一緒に紹介するジンゲロールはいったい何なの?となるのは当然と思います。
なので、これからその説明をしたいと思います。
実は、ショウガオールはジンゲロールを加熱して、分子中の水分子(H2O)を除去することで生じる化合物なんです。
(こんな感じの反応式です!)
日常生活に置き換えて言えば、ジンゲロールを加熱して乾燥させるとショウガオールに変化するということです。
2つが共通してもつ、主な効能とは
その効能は
- 抗酸化作用
- 体を温める
の2つです。
この2つ目の効能を目的に「生姜スープ」は作られているわけです。
突然ですが、生の生姜と乾燥した生姜では、温まり方が異なることは知っていますか?
- 生の生姜(加熱前なのでジンゲロールが多い状態)は、体の深部にある熱を末端に移動させやすくする(要するに熱の移動のみ)
- 加熱した生姜(加熱後なのでショウガオールが多い状態)は、体の深部から熱を作り出す
つまり、どちらも体を温めてくれるんですが、前者は一時的なもので、後者は比較的継続的なものということです。
(こちらのHPでも紹介しています。)
冷え性対策として生姜を摂取するときには、体の芯から温めてくれる「ショウガオールが多い状態で」というのがポイントになるのです。
以前「はなまるマーケット」という番組では、
「普通にしょうがをすりつぶして入れるよりも、紅茶をいれるために沸かしたお湯の中にしょうがを加えておき、そのお湯を使って紅茶が冷え性に効果的」
と説明していました。
さらに、解説は次のように続いていました。
- 生姜を加熱するすることで、ジンゲロールをショウガオールに変化させる
- 変化したショウガオールが溶けているお湯で、紅茶をいれる
- ( もし、冷めてしまったらジンゲロールに戻ってしまうので、再度加熱して、「ショウガオール」に戻す)
最後に
さて、ここまでショウガオールの「身体を芯から温める」という効能について語ってきましたが、ジンゲロールはいいところなし…というわけでもないんです!
生姜と言えば、もう一つ嬉しいのが「抗菌作用」ですね。
この抗菌作用につながる生姜の辛味成分は、このジンゲロールなんです。
これを活用しているのが、お寿司屋の「ガリ」です。
生の生姜から作ったガリによって、生魚の生臭さを消したり、食中毒を防いでいたりするんです。
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